今日は午前中子供への関わり方の勉強として、山内康彦さんの講演に参加して来ました。テーマは「早期からの適切な療育によって二次障害は防ぐことができる」という内容で、「子供のほめ方と叱り方」「学校との連携の在り方」といったことでした。
山内さん自身も幼少の頃自閉症があり、ご自身が辛い経験をされたり、親戚に障害がある方がいた関係から、養護教諭を目指しその後心理士・大学での講師といった経歴があるそうです。加えて学校教育での限界から、現在は小さいお子さんから就労支援が必要な成人まで支援することができる、デイサービスの経営や通信制の高等学校も経営されているとのことで、とてもバイタリティーのある方だと感じました。
講演を聞いて、定型発達の児童でも非定型発達の児童でも基本的に関わり方については大差がないと感じました、ただ、非定型発達の児童はやはり、その特性に応じてとても丁寧に意識して関わることが大切だと感じました。
関わり方で意識するポイントで特に大切だと感じた部分を自分の備忘禄として報告したいと思います。
ポイントは3つ。
第1にほめ方についてです。
ほめ方のポイントは以下の3点
①位置づけ
②価値づけ
③方向づけ
これは順番も大切でこの順番でほめることがポイントだそうです。
この中で分かり易いほめ方は②の「価値づけ」だと思います。
具体的には、「テストで100点とって偉いね」とか「かけっこで1番だったんだってね。良く頑張ったね」とかです。
しかし、先程もいったように「価値づけ」から褒めるのではなく、まずは「位置づけ」から褒めるのがポイントです。具体的には「不安だったのに、学校に行けて偉いね。」とか「疲れているのに頑張ったね。」とかでしょうか?その子の背景を考えて褒めることが大切ということでしょうか。それから②の「価値づけ」。最後に③の「方向づけ」に繋げていくことが大切だそうです。③の「方向づけ」は、「次はこれをしてみようか。」とか「ついでに○○も頑張ってみようか」というような、次のステップに向けての方向づけだと思います。
第2に叱り方です。
叱ることは、裏を返すと「ほめること」
具体的には、「3回同じ注意をしたら、怒るよ。」 → 「2回目注意でできたら、褒める」といった感じです。
第3に小さいうちに「より多くの経験をさせる」です。
発達障害のある子供の特性の一つとして、「環境の変化が苦手。」という点があります。なので、特性の理解のある専門員がいるデイサービスとかで、普段家庭では体験させることができないような経験(具体的には外に出かける・多くの支援員と関わりを持つ・買い物経験・プール等)を数多くさせ、環境の変化に慣れる経験をしていくことが大切なようです。
最後に午前中の講演を聞いて、子供への関わり方もそうですが、別に根本的な問題が自分自身にあると思いました。
それは自分は親として、また当事者家族ですが、妻と違い障害や子育てについて冷めている部分があると気付きました。これが他人の障害がある子供や親御さんに対してならば、素直に心から優しく接することができると思います。しかしそれが自分の子供や妻にだと毎日の生活の中でどうしても感情的になってしまう部分があるのです。