富士を仰ぎ、勝頼の夢の跡を辿る。新府城跡に響く「歴史の鼓動」。
澄み渡る青空に、春を予感させる柔らかな陽気。 絶好の行楽日和に恵まれた今日は、愛車のカブに跨り、韮崎市にある**「新府城跡」**へと行ってきました。


ここは武田信玄公の跡を継いだ勝頼公が、再起をかけて築いた最後の居城。歴史の教科書では語り尽くせない、この場所ならではの「空気感」をお届けします。
1. 圧倒的な「桝形虎口」と富士の絶景
到着してまず驚いたのは、想像以上のスケール感です。
特に大手門跡にある**「桝形虎口(ますがたこぐち)」**の土塁。

その重厚な迫力は、要害山のような自然の地形を活かした山城とは一線を画す、洗練された「近代的」な美しさを放っていました。

そして、振り返ればそこには富士山。 大手門の正面から望むその姿は、あまりにも気高く、かつての家臣たちもこの景色を見て心を奮い立たせたのではないかと、想像が膨らみます。
2. わずか「68日」の命。勝頼公の決断に思いを馳せて
本丸跡は平らに整えられ、今は神社が静かに佇んでいます。 この巨大な城が実質的に使われたのは、わずか68日間。武田家滅亡の足音が近づく中、勝頼公は自ら火を放ち、この城を後にしました。
「新府」という名に込めた再興への願い。それを自らの手で断ち切った時の苦渋、そして付き従った領民たちの不安……。平穏な芝生の上を歩きながら、その「音のない歴史」を肌で感じるような、不思議な感覚に包まれました。
3. 家族連れにもおすすめ。けれど「冬のトイレ」にはご注意!
新府城は「平山城」ということもあり、勾配が緩やかで道も歩きやすいのが特徴です。 本丸跡は開けていて、家族連れでの散歩やピクニックにも最高のロケーション。


ただし、訪問を検討されている方へ一つアドバイスが。 本丸跡にはトイレが整備されていますが、冬季(今の時期)は閉鎖されています。 麓の駐車場から少し距離があるため、事前に近くのコンビニ等で済ませておくことを強くお勧めします!
4. ライダーへの注意点
駐車場はお城の入口から少し離れた場所にあります。車通りの激しい県道を横断する必要があるため、カブやバイク、そして徒歩での移動時も交通安全には十分気をつけてくださいね。
まとめ:過去と現在が交差する場所
戦国最強と謳われた武田軍団の最期の夢。 そんな重厚な歴史を背負いながらも、今はのどかな風景として私たちを迎えてくれる新府城。
カブで駆け抜ける風の中に、ほんの少しだけ勝頼公の寂しさと、今の平和への感謝を感じた一日でした。次はどこの城跡へ行こうか……。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
要害山の記事はこちらを
