キャブレター方式のスーパーカブ50でこれからボアアップをされようと思っている方へ向けた記事です。
私が今までに学んだことを参考までに書きます。
素人なので知識や理解等誤っている所もあると思いますがご容赦下さい。
ボアアップとは簡単に言うと、エンジンの腰上部分のシリンダーの直径(ボア)の部分とピストンを大きくすることです。(解釈が間違えていたらすいません)
ボアを大きくすることによって、圧縮があがります。
圧縮が上がることで、ノーマルに比べてトルクが増え力強く走ることができます。
エンジンの腰上部分の構成は大きく2か所あり、ヘッドと言われるキャブレターから混合器が流れてくる部分と、シリンダー部分です。
ボアアップの方法も2つあり、ノーマルヘッドを使用する方法と、ヘッドとシリンダー両方交換する方法があります。
どちらの方法もメリット・デメリットがあると思いますが、少なからずボアアップすることにより、50ccに比べてトルクが増え、力強く走ることができるようになると思います。
ノーマルヘッド対応のボアアップのメリットとしては、部品代が安い(交換部品はシリンダーとピストンのみ)・腰下部分へのエンジンへの負担が少ない・セッティングが容易、といった点です。デメリットとしては、シリンダーヘッドとの交換に比べて、馬力が物足りないといった点だと思います。
シリンダーヘッド交換のボアアップのメリット・デメリットはノーマルヘッド対応のボアアップの反対になるかと思います。メリットしては、なんといっても圧倒的なトルク・馬力が得られることだと思います。一方デメリットとしては、交換部品代が高くなる・腰下への負担が大きい・振動が大きいという点です。
どちらがいい・悪いということではなく、自分がどうしたいのかという考え方だと思います。カスタムの方向に合わせて選択していけばいいと思います。
私は、最初本当に何をすれば良いのか分からず、カブを弄ることにも不安があったので、とりあえずノーマルヘッド対応のボアアップから始めました。しかし、走りこんでいくと、もう少し馬力が欲しくなりました。エンジンへの負担やセッティングを考えるとノーマルヘッド対応の75cc位がベストかなとも思います。しかし、圧倒的な馬力と自身で腰下も弄ってみたい、スキルを身に付けたいという方は88ccでシリンダーヘッドとセットになったものでボアアップするのが良いと思います。その上で腰下部分の強化クラッチや強化オイルポンプへ交換し、更にクランクシャフトを70ccの物に交換すれば一番ベストではないでしょうか?
因みに、ノーマルヘッド対応のボアアップ(75cc)をした後に、馬力が物足りなくなり、90ccのシリンダーヘッドを流用することを思い付く方もいると思いますが、馬力は落ちると思います。理由はリシンダーの縦の長さが短く圧縮が低下するのと、ピストンヘッドその物の作りが違うからです。75ccへボアアップした後、更に馬力を求めるならいっそのこと純正90ccの中古エンジンや中華110ccへ交換するのも選択肢として「あり」だと思います。特に純正品はメーカーが馬力特性や耐久性について多額のコストと時間をかけて開発しているので、一番間違いない手段だと思います(カスタムの面白さには欠けるかもしれませんが・・・)
あと蛇足ですが、ノーマルヘッド対応のボアアップをする時は、ハイカムとキャブレターをセットで交換することをお勧めします。キャブレターは個人的にはPB16をお勧めします。PC20まで大きくすると確かにパワーは上がりますが、燃費が著しく悪くなりカブの良さがスポイルされてしまうように思います。加えてフロントスプロケットも1丁位大きくすることをお勧めします。
色々述べてきましたが、ボアアップの方向性について色々と選択できるのもカブの魅力ですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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